2017年度 バイオインフォマティクス 講義ノート





『バイオインフォマティクス』 (2017年度春学期)


期末試験は,7月17日に授業内試験を行います.
会場は,厚生棟大会議室(2階生協食堂の真上(3階))


金井弥栄先生の特別講義の概要:
講義題目「がんの本態解明と個別化医療開発: 臨床試料のオミックス解析に基づいて

講義概要:
オミックス解析技術が進歩を遂げた今日、多数の臨床試料の解析に基づくデータ駆動型疾患研究が強く求められている。
本講演では、診療の中で生検・手術検体の病理診断に従事しつつ、発がんエピゲノム研究を行ってきた演者の経験をもとに、研究用試料を系統的に収集するバイオバンクの重要性と、データ駆動型研究における詳細で正確な臨床病理情報の意義を述べる。
加えて、試料の高い品質を保持するために日本病理学会が行ってきた、「ゲノム研究用病理組織検体取扱い規程」策定等取扱い手技の標準化の動きを紹介する。
さらに、エピゲノムを主体とする多層的オミックス解析等で、ビバレント遺伝子のDNAメチル化異常が諸臓器の発がん早期に普遍的であることを見出し、腎細胞がん症例等で従来の組織型分類には当てはまらない予後不良群を層別化して治療標的候補を同定し、ウイルス性肝炎・非アルコール性脂肪性肝炎からの肝発がんリスク診断法開発を行った経緯等を供覧する。
データ駆動型研究の成果が、個別化医療・先制医療に実装されつつある現状を、お伝えできれば幸いである。